Published:2018.03.19
お名前:市橋孝二さん 67才
市橋訓子さん 64才
一宮町人:2017年~
先住地:東京都豊島区
一宮で好きな場所は?
生まれが兵庫なので今この住まいから見えているような、自然の木々が多い景色はある意味見慣れていたりします。でも実家の周りには海がなかったんですね。なので歩いてすぐの高台から見える海の景色が特にお気に入りです。それにそこまで続く小路が桜並木になっているんで、春になるとすごくキレイで。あんなに絵になる桜はなかなかお目にかかれないんじゃないでしょうか。
ちょくちょくですが自転車で海まで散歩に行ったりもしますね。サーフィンしてる若い人たちの中には本格的にやり込んでいる人もいれば、ゆったりプカプカと浮いているような人もいて、自由な感じがしていいですね。あれだったらそのうち自分でもやってみたいです(笑)。
一宮に来てから日課が増えたのでは?
実はこのところ料理に凝ってるんですよ。毎日作っているのでレパートリーもどんどん増えているんですが最近のお気に入りは鶏の胸肉と茄子の炒め物ですかね。麻婆茄子風に味付けしてみると、これが酒のつまみに最高なんです(笑)。
あと、料理に使う野菜はだいたい家庭菜園で作っているんです。茄子やトマト、他にもいろいろと作ってまして。野菜は、うまく作れるかどうかは別として土に植えたらなんとかできてくれるんですね。ここ数ヶ月、野菜作りをしてわかったことがいっぱいあるので、来年はもっといい野菜ができるだろうと楽しみにしています。
そんな毎日ですからやることはいっぱいありますね。
一宮に来て、ご自身に変化は?
まず、機嫌が悪くなるようなことが全然なくなりましたね。在職中は人と人とのつながりが一番大事で、悩ましいことはたくさんありました。
特に上の方の役どころになってくると、モノを売ることよりも人と人との関係をどう作っていくかが毎日の主題でしたから。立場上怒りっぽくなることも多々あったと思います。
それがここに来たら本当に別世界なんですよ。こののんびりした環境の中で、逆に他の皆さんはよく仕事ができるなと(笑)。
ときどき東京へ戻ると、一番気になるのは服装ですね。自分が仕事をしていた頃、今の時期ならどんなものを着ていたかなと。当時はやっぱりスーツですよね。それが都内で電車に乗ったら、今はみんなクールビズで半袖なんだなとか。極端な話、一宮にいたら寒くない限りどこへ行こうが短パンTシャツで許してくれる。その感覚がいいですね。もし他の場所へ移住していたとしても、こんなに早く地元に溶け込んでいけたかというと、ちょっと分からないですね。
移住してきた人間を普通に迎え入れてくれる、そんな土壌が一宮にはあるんじゃないかなと思います。
東京へはいつも電車ですか?
そうですね。JRの上総一ノ宮駅は快速の始発駅なのでだいたい座って行きます。
女房がいる雑司が谷まではJRで新木場まで行って、そこから有楽町線です。広い東京駅を歩くより乗り継ぎが楽ですから。
女房が雑司が谷からここへ来るときも電車なんですが、先日なんか朝の8時半にここへ着いたんですよ。いくらなんでも早すぎるだろうとびっくりしました(笑)。
一宮へ移住を考えている方へメッセージをお願いします。
皆さんが移住するときに大事だと考えるのは「そこで何をするか」ということだろうと思います。
私はたまたま「ゴルフをしたい」という気持ちが大きかったわけですが、いざ一宮に来てみると他にもいいところがいっぱいあって、新しく発見することばかりです。例えば海の近くに住みたいだとか、東京から少し離れた田舎に住みたいだとか。本当にきっかけはなんでもいいんだと思います。それをこの町の人たちは受け入れてくれるし、先生として教えてもくれます。皆さんの持っている移住のご希望に一つでも合っているものが一宮にあるなら、住んでみるとそれ以外の良さにもきっとたくさん出会えるだろうと思いますよ。