ブックタイトルICHINOMIYA Clip【一宮クリップ】vol.03
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千葉県長生郡一宮町に定住・移住したい方々を支援する情報です
奥様も県展で入選したとか?知子さん:織物のタペストリで入選させていただきました。織物もこちらに来てから、すぐ近くに織を教えてくれる先生がいらしたので。それが結構面白くて。こういうテーブルセンターとか、服とか実用にもなります。織はまだ6年目くらいです。これからの町に望むことは?可世木さん:生命保険会社の研究所で定年を迎えました。そこでは、高齢者問題を扱っていて、実際に世田谷の町づくりを手伝ったりしていました。その時の気持ちがまだ残っているからかな。AWI(エリア・ウォッチ研究所)という研究所を仲間とたちあげました。今、40年後の一宮を考えてみようと言うことで、人口問題を調べて計算してみたら65才以上の高齢者が43%になる。まさに超超高齢社会です。駅から128号線のこの辺りに金融機関もあり、駅、役場、学校、医療機関とほとんどが集中している。だからこの駅から1キロ四方をバリアフリーにして、歩いて回れる街にしようと提案しています。高齢者マーケットというのもあると思う。巣鴨のとげ抜き地蔵尊がいい例で、昭和30年代の雰囲気だからお年寄りも居心地が良いのでしょう。年寄り向けの衣料品やなつかしい食べ物がいっぱいあり、リピーターも多い。そこら中に椅子がおいてある。巣鴨信金にも話を聞きに行ったことがありますが、あそこはバブルがはじけても売り上げが落ちなかった。年寄りの客が多かったから。だからもう少し時代の流れに沿って高齢者向けにしてゆけば町の景気も良くなると思いますね。年寄りはお金を持っていても使い道がないとか、使いたいけど欲しい物が売ってないって言います。そこに駅前や近辺の商店街が復活できる可能性があるのではと思いますよ。また、歴史的にも玉前神社の門前町ですから、駅から続く参道の整備が必要だと思いますね。赤い毛せんを敷いた縁台でお茶が飲めるとか。元々、国道からの参道の入り口に鳥居があったのに、車の通行に邪魔だという理由で撤去されてしまった。利便性のために文化的なものを排除してしまう。文明を求めて文化を捨てしまうのは、もったいないですよね。知子さん:最近、玉前神社もパワースポットって言われてるでしょ。私も易をやっているのでお水取りにいろんなところに行くのですが、その場所で必ず30分位時を過ごしてこなければいけないのですが、ここは過ごす場所もないのです。可世木さん:パワースポットで国道まで行列が並んでいるそうだから、そういうのは活かさないとね。それともう一つは駅から海岸へ抜ける通りに街路樹を整備する。玉前神社から駅、駅から海岸と一宮の顔ができるじゃないですか。そんな町にしたいですね。これから移住を考えている方へ可世木さん:こういうところの価値を知って、何をしたいって決めて来ないと、ただのんびりしたいとか漠然と来てもギャップが出てきますね。海だってのんびり見ているだけじゃすぐ飽きちゃうし。そこで何をやるかでしょう。知子さん:それがないと来ても良さを分かって楽しく暮らせないかもしれませんよね。趣味みたいなものを持っていらっしゃれば、解け合って、地元の方と何かできるかもしれないし。