ブックタイトルICHINOMIYA Clip【一宮クリップ】vol.03

ページ
4/14

このページは ICHINOMIYA Clip【一宮クリップ】vol.03 の電子ブックに掲載されている4ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

千葉県長生郡一宮町に定住・移住したい方々を支援する情報です

Published:2011.12.15お名前:可世木博親さん71才画家可世木知子さん69才主婦一宮町人:1999年~先住地:東京都杉並区西荻窪移住する前はどちらに?可世木さん:東京の西荻窪の社宅に居ました。移住して来たのは1999年、12年前ですね。定年の1年前に来ました。東京への通勤生活もしていたのですね?可世木さん:1年間通いましたよ。会社が京葉線で東京駅の改札を降りてすぐのところでしたから、上総一ノ宮駅からの始発に乗れば座って行けるのでさほど辛くはなかったですね。会社は二重橋の正面だったから、別世界を毎日行ったり来たりしているようでした。一宮の駅に降りるとなんだかほっとしますね。何かいいですね、ああいう駅舎は。駅前も昭和30年代くらいの雰囲気をかもし出していて、とても気に入っています。移住された目的と選んだ理由は?知子さん:主人がアトリエを持ちたくて。それが1番の目的です。西荻辺りはすごく土地が高いでしょ。とてもアトリエ付きの家なんて建てられない。可世木さん:かといって東京と全く無縁の所に行くのも嫌だし。ちょくちょく行けるような所ということで考えるとここ一宮までが限度ですね。たまには東京へ行って文化的なものに触れていたいじゃないですか。月に1~2度は今も行くかな。知子さん:海もあるし、里山もあるし、その割に土地も東京に比べれば桁違いに安いしね。その上、東京まで行こうと思えば行けるし。ただ電車賃がもう少し安いといいのですけど。住んでみた感想は?知子さん:こちらに来てほんとに良かったなと思います。主人も持病を持っているので旅行とかには行けないのですが、すぐそこで桜は見られるし、紅葉もあるし、海もある。東京にいた時は自然の景色を見に行きたいと思いましたが、ここにいるとわざわざ行ってまでとは思わないですね。むしろ東京へ行って美術館など見たりした方がいいかなって思います。でも、東京にはもう住みたいとは思いませんね。こちらの方がずっといいです。畑も借りてやっており、夏は日中が暑くて行けないので朝4:30頃から出かけています。移住されて絵画の制作の方はいかがですか?可世木さん:移住する前から絵は描いていましたし、いくつかの美術展にも出品していましたが、やはり専念というか没頭できる時間と場所が出来たことで作品の質も上がったし、大きな絵が描けるようになりました。制作の合間によく近くの山や田んぼを散歩するのですが、気分転換というかそういう時間が大事なのかもしれませんね。私が描いているのは抽象画なのですが、自然に囲まれた里山の何千年、何万年の過去を持つ“土”と、刹那に通り過ぎる“風”を感じ取りながら作品の制作を進めています。こちらに来てやっと手に入れたアトリエも今になって思うと小さ過ぎたなぁ、と。10畳くらいしかないので、200cm四方の絵だとアトリエから出せなくなってしまう。結局、最後の大きいキャンバスでの作業は外のテラスで描いています(笑)。それもまた気持ちがいいのですが。